部活動から社会体育への移行を、教員の働き方改革のみを理由に行ってはいけない。
スポーツは部活動でなく、クラブチームを主体とする社会体育(地域スポーツ)へと一刻も早く移行すべきだという事は、僕はここ5~6年ほど言い続けている。
でも、なかなか理解されずに「まぁそのうちなっていくんじゃないかな~?」と危機感のない返事ばかりが周囲からは聞こえてくる。
これまでの学校教育の中で、部活動が生徒の主体的な活動の一環として行われてきた側面や、スポーツの発展に大きく貢献してきている事を否定するつもりは全くない。
今の日本のあらゆるスポーツが部活動なくして、発展する事は無かった。
しかし、今はもうその段階ではない。
一刻も早く、部活動を全廃止して、社会体育(地域スポーツ)へと移行するべきだという理由を述べておきたい。
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それは
選手がどのレベルで当該スポーツに取り組むのかという選択肢を与えるため
に尽きると思う。
今の部活動では、たまたま入部したチームが実は全国大会出場を目指す強豪だった
とか
厳しい練習を行ってでも、自分自身のスキルや能力を極力高めていきたいのに、顧問の先生が素人だった
とか、意識レベルや環境のミスマッチが起こってしまう事が多々ある。
実際のスキルや能力の差は置いといて、
本人の意識としてどのレベルで競技を行っていきたいのか?
指導者やチームメイトなど自分の求める環境が整っているのか?
という事を選手が考え、選ぶ余地がない。
部活動ではこういったミスマッチが起こった場合、保護者が学校に要求をして
専門でない教員が仕方なく顧問となり、苦痛な部活動の時間を過ごさなくてはいけないという事が頻繁にある。
もしくは、貴重な育成世代の1年間を専門的な指導を受ける事ができずに過ごしてしまうことも多々ある。
お互いに不幸にならない為にも、選手には選択肢を与え、指導者は求める人材を集められるよう、レベルに応じた自身の指導力を養っていく方がお互いにとってメリットが大きい。
高いレベルを求める選手には、より高いレベルでチャレンジできる環境を選ぶ権利を
ほどほどに楽しみたい選手には、ほどほどに楽しめる環境を選ぶ権利を
もしくは、実際に競技を行っていく中で意識レベルが上がっていった時に
求めるレベルに応じて、所属するチームを選ぶことができる権利を
そして、そういった環境を作っていくためにも
一刻も早く部活動は無くしていくべきだと思う。
そして、多様な価値観やレベルに応じたチームを用意できるようにしていきたいと思う。
僕はというと、もちろん全国大会で優勝したいとかチームとして指導者として実現したい夢は幾つもあるが
・バスケットボールに携わり、バスケットボールを好きになり、バスケットボールにより感動を与えたり共有したりできる人のネットワークを広げること
・世界で戦えるバスケットボール人材の育成を図ること
この2点が自分にとっての柱である。
そして、この2点は共存できる理念であると確信を持って言える。
今現在も、そしてこれからも、この理念をもとにチーム作りを行っていき
この理念に共感してくれるスタッフや選手と共に、夢を追いかけ続けたい。
ではまた、のちのち。