練習を組み立てるということ
練習試合をするよりも、練習をする事の方が圧倒的に難しい。
練習が全て。
いかに実践を想定した効果的な練習を組み立てるか、
そしてそれをいかに実行していくのかが指導者の力量と言っても過言ではない。
体力的にしんどい練習や、精神的に厳しい練習、走りこむ量が尋常じゃない練習というのはあくまでも組み立てられた練習の一部分でしかない。
そこを分かっていない指導者は意外と多い。
また、練習メニューについても闇雲に勝っているチームの練習をそのまま模倣しても
同じ結果は出ない。
良い練習というのはあくまでも、そのチームにとって良い練習である。
もちろん一般化されたスキルの習得や再現性のある練習もあるが、多くはその練習を踏まえて
「じゃあどうする?」
という本番での解を指導者が明確に持っていなければ意味がない。
・どの技術を身に付けたいのか
・身に付けた技術で何を表現したいのか
・表現する事でどんな結果を得たいのか
・その結果を得る事で、選手が実現する未来が何なのか
を全て逆算して設計した上での練習メニューの組み立てである。
だからこそ、難しい・・・。
いつも練習メニューに頭を悩ませる。
僕はよくYouTubeを見て練習メニューを組み立てたり、チームの目指すべきスタイルに合致するようなプレーを探したりする。
YouTubeは本当に素材が豊富で、魅力的な教材がたくさん載っているが
実際に採用できる練習メニューは見る動画の1割程度だと思う。
だからこそ時間をかけてたくさんの情報をかきいれながらも、厳選して、精査して
尚且つ自分たちのチーム事情に変えてアレンジしていく。
動画やコメント、または動画の中での指導者の背景なども考慮しながら
練習の時の選手の姿と、練習により技術を身に付けた選手の姿の解像度を上げていく。
本当に骨が折れる作業だし、正直面倒くさい部分も多々ある。
でも、やらないと良い練習はできないし、良い練習ができないと試合に繋がらない。
結果が出ない。
だからこそ、本気の指導者ほど四六時中といって良いほど、練習の事を考えているだろう。
練習は始まるまでが苦しい。
選手はもちろん、練習の中でしんどい思いをしなくてはいけない時もあるだろうが
指導者にとっては、練習が始まるまでが勝負である。
苦しいけれど、楽しい。
だからやめられない。
もはや変態ですね。笑
締まりが悪いですが、これくらいで。
ではまた、のちのち。