スポーツの価値「頑張り方」と「感動」をまさに目の前で・・・!
以前、自分が書いた記事の中に
「中学生がスポーツを行う価値について」
という記事がある。
https://miyakobito.hatenablog.com/entry/2020/01/18/230138
この中で僕は、「頑張り方を学ぶこと」と「感動をもらう(与える)ことができる」という事を書いていた。
今日は今指導しているチームで、まさに今自分の目の前にある環境で頑張る姿と
日頃の頑張り方の結果、感動を与える出来事に遭遇する事が出来たのでシェアしておきたいと思います。
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今日の感動した出来事。
ある中学1年生の2人についてです。
1人は今日、試合の中で初めて3Pシュートを決めました。
僕の記憶に残っている中では今のチームの1年生の中で初めてだと思います。
3Pシュートを決める事自体はバスケでは特に珍しい事ではないのですが、
僕は彼の日頃の行動と心構えを間近で見ていたからこそ、3Pを決めた事に感動を覚えました。
彼は普段から、チームの為に裏方の仕事を嫌がる事なくしてくれます。
自分のやりたい事ではなくて、チームにとって必要な事をしてくれます。
練習の準備や後片付け、試合のT.O.や荷物運び、練習中にタイマーを止めたりスタートさせたりするのも、
自分がやりたいかやりたくないかではなく「チームにとって必要な事」を率先して行ってくれます。
正直、身体も小さいし足も速くない、チームの中で飛び抜けた力があるワケではない選手です。
でも、そんな彼は昨年の(確か)9月頃に僕の所へ来て
「シューターになりたいんです。どんな練習をしたらいいですか?」と尋ねてきました。
幾つかアドバイスを送りましたが、僕は「結果が出るのはいつになるかな〜」と思っていました。
彼は練習の時、1番に学校に来てチームの準備をしてシューティングをしています。
最初は全く届かなかった3Pも冬頃から少しずつ届くようになってきました。
もちろんバスケは3Pだけ打てれば良いのではなく、他に習得しなくてはいけないプレーがたくさんあります。
彼は他のプレーもサボらず手を抜かず取り組んでいます。
でも練習の合間の短い休憩時間になると、20秒でも30秒でも3Pを練習します。
初めて行う練習も上手く出来ない事の方が多いですが、積極的に練習に入りチャレンジして、失敗します。
でも、彼は諦めずに「どうしたら上手くいくのか?」を自分で考えながら取り組みます。
普段の学校生活でも、何に対しても前向きに取り組み、クラスの中で決して目立つタイプではありませんが周りにはいつも仲間や友達が暖かく彼を取り囲んでいます。
去年、全国屈指の強豪チームに合同練習に行った時には、体力的に練習についていく事ができず、廊下で倒れていました。
でも、それ以降は走る練習やしんどい練習をサボらずに自分の出来る範囲の少し先を目指してずっと頑張って取り組んでいます。
僕が見ていない練習の時にも、手を抜かずに走りきります。
(選手に見えないようにこっそり遠目から見てる事がたまにあるんです笑)
そんな彼が今日残した結果は、公式戦でもなくチームにとって大きな結果をもたらすプレーでもないです。
でも、そんな彼が決めた1本の3Pシュートに僕は大きく感動してしまいました。
帰りの車の中で1人、思い出してちょっと泣きました。笑
加えて、彼の決めたシュートに「やったー!」と喜ぶ今のチームは本当に暖かいチームだと感じました。
それも、普段の彼の行動や明るい前向きな性格で、だれに対しても嫌味なく接することが出来る彼の性格がもたらしたものだと思います。
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もう1人は今日、練習試合の会場で僕を見つけるなり近づいてきて
「実は、母親が集合場所まで送ってくれた車にバッシュを忘れました…」と言ってきました。
ユニフォームを忘れても、他のメンバーに借りる事が出来るけど
バッシュはなかなか借りる事が難しいです。
なので僕は
「残念やけど、今日は他のメンバーのサポートやなぁ。」
と言って試合の時にはベンチで僕の横に座るように言いました。
練習試合が始まる時に彼に
「チームにとって次に何が必要になるのか考えて動くんやぞ〜」
と一言だけ言って、後は細かく指示せずに横目で彼の動きをチラチラ見ていました。
すると彼は、試合前のアップの時には「次試合に出るメンバーは誰ですか?」と聞いてきて、出場メンバーのユニフォームを持って準備したり
タイムアウトの時にベンチに戻ってきた試合に出ている選手の水筒を持ってきて
「先輩!どうぞ!」と言って渡したり
T.O.に入っている選手に上着を渡しに行ったり
ベンチに散らばっている他の選手の脱いだシャツを畳んで重ねて置いたり
他にも驚くほど周りに目を配り、気を配り、自ら考えて行動していました。
強豪チームなどではよく見られる光景かもしれませんが、これらの事を指示されたり命令されたりして義務的に行うのではなく
自分で考えて行動できる姿が素晴らしいと思います。
試合が終わって集合が終わった後には、彼の行動を見ていた先輩が
「今日のアイツ、凄かったな…」と呟いていました。
彼は、自分の失敗を取り戻すどころか、それをチャンスに変えて、チームメイトの信頼を勝ち取ったのです。
僕も正直、ここまで出来るとは思っていませんでした。
確かに、普段から色んな事に気がつく子なのですが、なかなか相手目線に立つ事や誰かの為に行動するという事ができなかったのです。
相手の立場に立って考える、そして行動を起こす。
大人でもなかなか出来ませんよね。(自戒の意味を込めて…)
そういった行動が出来る人ってたぶん、将来社会に出た時もきっと、必要とされる人間になると僕は思います。
どちらの選手も試合にガッツリ出場しているワケでもないですし、どちらかと言えば運動能力はそんなに高くない方です。
でも、こういった成長や行動に指導者は結構感動してしまいます。笑
チーム自体も日々少しずつ良くなってきています。
2年生は試合のたびに見つかる課題に苦しみながらも、逃げずに立ち向かってくれています。
その頑張り方を見ているだけでも感動するレベルで頑張ってくれています。
残りの大会で結果が残せるかはまだまだ分かりません。
スポーツは勝つ事自体に意味があるのではなく、勝とうと必死にもがいて練習して行動する過程には大きな意味と大切な経験が詰まっています。
その努力する為の1つの目標設定として「ベスト4」や「優勝」といった到達したい結果があるだけです。
毎日選手達の成長を1番身近に見る事が出来る僕は本当に幸せです。
それもこれも保護者の方々が選手たちを暖かく送り出して、迎え入れてくださるおかげで選手も僕も頑張れます。
今日は、あくまでも日頃感じている感動の一部分になりますがシェアさせて頂きます。笑
これからも宜しくお願い致します❗️
長文失礼しました。
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文章を読んでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
これは僕が今日、自チームの保護者のグループラインに送った内容を少し変えたものです。
日頃の取り組みや行動、仲間との関わり方、自分自身の目標や目標に対してどのように行動したら良いのか、
スポーツは本当に学びが多いです。
スポーツだけしておけば良いという事には僕は反対ですが
スポーツをする事には大きな価値があると思っています。
今日はまさに、スポーツの素晴らしさを選手に教えてもらい
とても嬉しい気持ちになったので、たくさんの方にシェアしてもらいたくて
ブログにも書きます。笑
さぁ、明日も頑張ろう!!
では、またのちのち。